隣の席の瀧くん






「フッ、可愛い」




そう言ってポン とあたしの頭を撫でる。




「…ゆう、とくん…ここまだ学校から近い…です」



同じ学校の子に見られたら恥ずかしくて死にそうだ。




「可愛いので、つい」


「……っっ、またあたしの心臓破壊させる気?!」


「ははっ、これからもっと破壊させる気ですけど?」



と、ニヤニヤしながら言う。




「ーーーっっ、ばかっ」




地味男のくせにっ
地味男のくせにっ

何でこんな恥ずかしいセリフさらっと言ってしまうんだろう。





するとーーーー、



「あ、瀧くん」