(眠れない…)
暗いリビングの中で目を開けると、壁の白さがぼぅっと映る。
何時だろうかとスマホの電源を入れて見るとまだ午前二時。
(天宮さんは寝てるかな…)
手から離したスマホの代わりに、ぎゅっと枕を握りしめる。
今夜はやっぱりベッドで寝た方が良かっただろうか。
だけど二人で寝る為に買い直したベッドに一人で寝るのは広過ぎて寂しい。
それに寝てると彼との夜を思い出して、何だか妙な気分にもなりそうだし……。
枕に伏せるとクセのあるセミロングの髪の毛がサラリと指に触れる。
いつも優しく撫でる彼の手を思い出して、きゅん…と胸が苦しくなった。
どうしたんだろう、私。
疲れてるのに眠れないなんて。
パソコンに長く向かい過ぎた所為?
ブルーライトの影響とか?
(そんなことある訳ないか)
はぁ…と深く息を吐く。
このところ、気づけばいつも溜息ばかり。
津田ちゃんが気づけば「幸せが逃げますよ」と言いだしそう。
実際、この家に彼がいない時点で、とうの昔に逃げてるのかもしれないけど。
(少しは寝ないと。でないと体が疲れる…)
コロンと体を反転させて上を向いた。
真っ暗な部屋の中が見えるのがイヤで、バサッと羽毛布団を頭まで被った。
イモムシのように丸まって浅い眠りにつけば、連続して見る夢はどれも良くないことばかり。
暗いリビングの中で目を開けると、壁の白さがぼぅっと映る。
何時だろうかとスマホの電源を入れて見るとまだ午前二時。
(天宮さんは寝てるかな…)
手から離したスマホの代わりに、ぎゅっと枕を握りしめる。
今夜はやっぱりベッドで寝た方が良かっただろうか。
だけど二人で寝る為に買い直したベッドに一人で寝るのは広過ぎて寂しい。
それに寝てると彼との夜を思い出して、何だか妙な気分にもなりそうだし……。
枕に伏せるとクセのあるセミロングの髪の毛がサラリと指に触れる。
いつも優しく撫でる彼の手を思い出して、きゅん…と胸が苦しくなった。
どうしたんだろう、私。
疲れてるのに眠れないなんて。
パソコンに長く向かい過ぎた所為?
ブルーライトの影響とか?
(そんなことある訳ないか)
はぁ…と深く息を吐く。
このところ、気づけばいつも溜息ばかり。
津田ちゃんが気づけば「幸せが逃げますよ」と言いだしそう。
実際、この家に彼がいない時点で、とうの昔に逃げてるのかもしれないけど。
(少しは寝ないと。でないと体が疲れる…)
コロンと体を反転させて上を向いた。
真っ暗な部屋の中が見えるのがイヤで、バサッと羽毛布団を頭まで被った。
イモムシのように丸まって浅い眠りにつけば、連続して見る夢はどれも良くないことばかり。