「当たり前だろ、叩いてんだから。つーかそんなんで学年10位なんか取れんのかよ」 玲央は鼻でふっと笑う。 「……だから玲央に教えてもらってるんじゃん」 「だったら死ぬ気で勉強しろ」 「はーい……」 あたしは再びペンを持つ。 「……次のページからテストの対策問題だろ。時間測るからそっちやれ」 「え、うん……」 ペラッとページをめくると気持ち悪い数式や記号の羅列。 「ううぇ……」 「……解けるから」