「ありがとな!」


楓真はすぐに取り出して腕につけた。


「俺、これずっと大事にするから!」


そう言って、またニカッと笑った。


「じゃあ、また日曜な!風邪ひくなよ!」


「楓真もね!」


お互い手を振りながら、楓真は駅の方へ
歩いていった。


(やっぱり今日はいい日だな)