しかし。
と思っても人生そう簡単には行かないようで。
どうしてだろう。
私はやっぱり呪われているらしい。
「ダブルデートの件だけどさ」
放課後、私の席に来た廉くん。
いやあ、最高。最高にかっこいい。
目の保養!
……っと、まあそれはよくて。
「ん?どうしたの?」
笑顔で聞き返す。
ちなみに吉田は今、日誌を先生に提出しに行っているからいない。
「もう一組の相手、那音と瑞希ちゃんはどうかなって思ったんだけどどう?」
……言葉を失った。
ナオトって。
……いや、一応聞き返しておこう。
「ナオト、ってだれ〜?」
どうか。神様。
ナオトが 那音 ではありませんように。
吉田那音ではありませんように……!

