でも吉田は一向に私を離そうとしない。 「吉田なにやってんの?早く下ろし……」 「こんなとこで下ろしていいの?」 「あったりまえじゃん!恥ずかし……」 「こんな暗闇で下ろして置いてっていいわけ?それなら遠慮なくそうさせてもらうけど?」 忘れてた。ここは暗闇だ。 夜道だ。 そして今は仮にも肝試しだ。 ……下ろしてもらっても困る……。 くそう!!私の足!! チキン!お豆腐メンタル!! こんなんだから王子様に迎えに来てもらえないんだよっ! ……まあ私に喝入れてもしょうがないけど。