――――――……




「起立ー、礼ー。」




「「「さよーならー」」」






……っあー!!やっと終わった!!



一度も吉田と話さなかった私。




吉田とは中学も一緒だったけど特に接点はなかった。




高1ではクラスも同じだったみたいだけど、




……うん。全く興味無いね。






そそくさと鞄を持ち上げ教室を出ようとした。




が。





「なー、白石」




「うげ!?」





まさか話しかけられるとは思わなくて、変な声を出してしまった。





「ぶっ……、なにその声」




……え、笑ってる。吉田が。




初めて見たけど、やっぱり、




可もなく不可もなく……。