――――――――…… 「なにさっきからにやけてんの」 あっという間に林間学校まであと3日。 そんなある日隣からの平凡な声。 いつもならこんな声に耳が腐るところだけど。 今日は違う。 「廉くんってほんとかっこいいよね」 私の三つ前の席には廉くんがいる。 目の保養だ。 あれからという者、おもちゃを見つけた子供のように目を輝かせた私は、 それからずっと廉くんのファンなのである。