「俺、こないだ、」 そこまで言ったところで私はまたサドルに力を入れた。 「あっ、ごめん平凡用事あるから私……行くね!」 「……ちょ、白石!」 まともに話も聞かずに漕ぎ進めた。 ……これで、、嫌われたかな。 これで私も諦めつくと思うし。 嫌われればもう、心残りなんてない、し。 そう考えながら坂を登ってるうちに、 頬を水滴が流れた。