意を決して再び自転車を漕ぐ。 ……お願いだから、話しかけてきたりとかは………… 「おいっ!」 大きな声にびくりと反応する私。 無視して前へ進もうとしたが、 足は従わず、そこで止まってしまった。 「……っ白石なんで無視すんの?」 どんな表情でこう言っているのかは分からない。 でもなんだか苦しそうだった。 心の準備を整えて後ろを向く。 「む、無視なんかしてないよ、平凡すぎて見えなかった、だけ」 私が喋ったことに少しホッと肩をなでおろす吉田。 私も喋れたことに内心ホッとした。