そんなこんなで颯真先輩と愛音ちゃんの話に明け暮れて、 今日は解散。 おかげで吉田のことを忘れられた午後だった。 ……のに。 自転車を飛ばして坂を登っていた途中。 同じように前から坂を下ってきた誰か。 ぶつかる、と思って端に移動して登っていると、 その人は私とすれ違う前に止まった。 顔を上げて、……言葉を失う。 だって。 「白石……」 いたのは紛れもない平凡。 久しぶり(?)に会ったのにも関わらず 平凡さはまったく変わっていなかった。