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「吉田くん!」




放課後、約束通りに昇降口に来た日高。


俺には時間がない。






俺が口にした言葉に、


日高は微笑んだ。




「ありがとう……あと、」



「よろしくね……!」




日高は本当に……いい奴だ。




「おう!」




俺はそのまま靴を履き替えて、



自転車を飛ばした___。