――――……
高2の春。
特に今まで何事もなく適当に人生を過ごしてきた俺は、平穏に進学した。
そして隣になった女が 白石、真依。
セミロングの髪の毛は内巻きに巻かれていて
前髪はパッツン。
顔は結構可愛いな〜なんて思っていると、
そいつはこっちを向いた。
向くなりそいつは…………
すげえ顔をした。
見るからに嫌そうな顔。
そこそこ可愛い顔が台無しだ。
そしてすぐに友達のもとへ逃げていった。
こんな反応をされたのは人生初めてだ。
今まで、平凡と呼ばれたことはあったけど
みんな「よかった〜変な人の隣じゃなくて」
と言う。
俺はそこら辺の男子と比べたら平凡だが、
嫌がられたことは一回もなかった。

