「……あの女、ついに言ったのね」
莉緒ちゃんは今にも角が生えてきそうだ。
「どうしよ、もう私終わった」
終わった。その言葉がまさに適していると思った。我ながら。
好きな人は今、告白をされたわけで、
しかもその子はそこそこ可愛くて、
私よりも全然素直だし、
吉田のことだって普通に扱ってる。(それが普通なんだけどね)
そんな子に告白されて、
しかも席が隣のクソ生意気な女には何故かキレられて……って。
そんな状況だったら圧倒的に勝つのは あの子 だ。
私、所詮 隣のクソ生意気女 なんで。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…