「でも何かひっかかってるん……」 「だから付き合えばいいじゃんって言ってるじゃん!!どうせモテないんだし。優柔不断すぎてムカつく!顔も見たくない」 廊下で叫んだ私を、 吉田は読み取れないような表情で見つめた。 ……また、言い過ぎちゃった。 今すぐ謝ればきっと、と思った時にはもう遅く。 吉田は何かに気づいたような顔をすると、 「ごめん」 とだけ言って私を置いて去った。