しばらくすると吉田は帰ってきた。
相変わらずの平凡面で。
「おかえり平凡。何の話だったの?」
特に気にも止めずそう聞いたが、反応が返ってこなかった。
不思議に思い吉田を見ると、
気まずそうに俯いている。……相変わらず可もなく不可もなくな顔で。
よ、吉田、なにがあった、一体…。
「吉田?」
「……誰にも、言うなよ?」
教室に瑞希ちゃんがいるからか、
吉田はそう言って私の腕を掴んで教室を出た。
……う、腕掴んでででで!?
腕掴まれちゃってますが!? か、カレカノっぽいですが!?
ってか今めっちゃ瑞希ちゃんと目合ったし…っ。
今色々と状況がおかしすぎて混乱しまくってる私。
まあとりあえずこの平凡についていく。
と。廊下で立ち止まった。

