「ごめん俺行ってくるわ」
「……あ、あ、うん」
そして私は我に返る。
……いや、私、なんて言おうとした!?
吉田が瑞希ちゃんの席のもとへ行ききったことを横目でちらりと確認してから、
脳内再生ボタンを押した。
『……それはごめんだけど!でも今は私、吉田のこと……』
吉田のこと、、に続く言葉はきっと、
「好きなんだよ!!」
だろう。
いや、100%それしかない。ありえない。
なに熱弁してたんだよ私バカすぎる、、
勢いで告白って。
しかも昼休みに2人して机に突っ伏すっていう最高に意味不明なシチュって。
私最近おかしい気がするよ……。
よかった、瑞希ちゃん来てくれて。
いや、2人で話してるのは気に食わないけど
熱弁止めてくれてありがとう切実に。

