吉田を好きになるはずがない!!






ばっかみたい。



散々吉田のことディスって嫌って酷い対応取ってたくせに、


今更好きになったの自覚した、だなんて。




都合がいいのも程があるっていうのは分かってる。


しかも、吉田には瑞希ちゃんがいる、ってことも。


だってキス、、してたし……。



それはわかってる。叶わないのは分かってる。



でも、好き、だから……。



王子様とか信じてたのに本当おかしいと思うけど、


平凡すぎる、そんな吉田が好きになっちゃったから。





しばらく走っていると、


人にぶつかった。




「れ、廉くん……」



「真依ちゃんっ!?どうしたのその目!!」




今登校してきた廉くんに朝からこんな顔を見せるなんて申し訳なさすぎる。


私の腫れぼったい目と、零れ続ける涙を見て、廉くんは何かを察してくれた。




「屋上、行こっか!」