恥ずかしさと謎の感情が入り混じりすぎて俯いていると、



廉くんはにこっと笑って私の背中をぽんと叩いた。





「まあ頑張れってこと! 応援するから。真依ちゃんの恋なら!」



「……廉くんっ」





切なそうに揺れていた目も、


いつか優しい目になっていた。




王子様に応援されて平凡に恋するって言うのも複雑な気持ちだけど……。



私なりに頑張ってみよう。






夕日に照らされる観覧車の中で1人、

そんなことを思った__。