「真依ちゃんの気持ち、多分俺、真依ちゃんが自覚する前から気づいてた。薄々」
「……えっ?」
少し悪く微笑んだ廉くんに涙が止まる。
前から……?知ってた、、?
私が自覚する前から……!?
「吉田でしょ?……好きな人」
「……っ!?」
な、なななななななんで廉くんが!!!
私でさえ今気づいたばっかりなのに!
「吉田にだけ冷たかったけど、その対応ツンデレっぽかったし」
「……え、いや!? 吉田にツンはしててもデレたことはないよ!?」
デレたことなんてない、よね!?
もうなんか感情がはちゃめちゃだ。
今ではもう衝撃すぎる発言に目を丸くし、
涙なんて到底出ない。

