それでもその気持ちを無視して、 一応は楽しんだ。 お化け屋敷だって、 ジェットコースターだって、 廉くんの隣で、楽しんだ。 「そろそろあと一つくらいにして帰るか」 ふと吉田がそう言った。 やっと夕方が来た。 もう疲れたから帰りたいレベルだけど、 もう最後だし頑張ろう!! そう思うと廉くんが指さしたのは観覧車。 「あれ乗ろうぜ!」 嫌な予感がする。