「楽しみだな、真依ちゃん!」



「う、うん!」





目を輝かせる廉くんを見ると、


もやもやもすこし飛んでった気がした。





「行こっか」



廉くんがそう言ったので頷いて、



私は歩きだそうとした。





すると。




差し出された一つの手。





「……手、繋ご?」



「………………っ!!!」





王子様が少し首を傾げながら私に手を……!!




これこそ理想!! 私の夢!!!




夢見がちな私も、ついに夢を「見る」だけじゃ終わらなくなった!!!



今、実現している。王子様とのデートが!