しばらく見つめられてぼーっとしていると、廉くんはさらに口を開く。
「冗談抜きで、俺本当に真依ちゃんみたいな子……」
「あ、廉〜」
その時。前方で手を振る1人の平凡。
廉くんの話を遮って平凡面を見せているのは、そう。
紛れもない吉田だった。
「廉くん〜真依ちゃん〜!」
そしてその隣には瑞希ちゃん。
いつの間にか私たちは集合場所の方へ来ていたみたいだ。
……それよりも吉田め!!!
せっかくの廉くんの言葉を遮って!
廉くん結構いい感じなこと言ってたよ?
なのに最後まで聞けなかったじゃんか!
これだからダブルデートは嫌だ!

