「真依ちゃん今日めっちゃかわいい!」



「……っ、廉くんもかっこいいよすっごく!」





びっっっくりした。



ドキドキが止まらない。




私、こういうので動じないはずなのに!


廉くんにかわいいって言われるとなんて言うか…。




生きててよかった、って感じ。




「じゃあ行こっか!」



「うん!」




二人並んで道を歩く。



不覚にも彼女になった気分になった。




歩幅も、誰かさんと違って合わせてくれる。



……好き。そう思った。




やっと見つけたのかもしれない。



私の 理想 に当てはまる人。





こんな王子様と歩けるだなんて


恋愛小説の主人公にでもなったようだ。




恋愛運皆無男に私は勝ったってわけよ!



今の私、最強に恋してるもん!ぜったい!