メイクにはかなり時間をかけた。
セミロングな髪にはシュッと香水をつけて
ふわっと巻いた。
「よし、おっけー!」
すると廉くんからちょうど着信。
「もしもしー?」
『あ、もしもし真依ちゃん?』
相変わらずのイケボ。
耳の保養。 朝から最高です。
『今俺近くのコンビニ来たから待ち合わせ場所まで一緒に行かない?』
……うおおおおっ
朝から廉くんと2人で……!?
王子様と!?
そりゃあ行くに決まってるでしょ!!!
嬉しすぎるよ、!!!
「うん、いいよ!」
『じゃあ真依ちゃんち迎えにいくわ!』
「え、ええ!?いいの?」
一緒に行ってくれる上に、私の家まで……?
『全然余裕〜』
「え、ありがとう!待ってる!」
やっぱり王子様は違う。
あいつみたいな平凡は絶対こんなことしてくれないもん。
王子様は気が配れるからかっこいいんだよな〜やっぱり!
誰かさんと違って、ね!

