むーんりっと・りゆにおん(仮)



* * *

それから後(のち)、都には本当に、いろいろとお世話になった。

入院中、看護師としてはもちろん友達としても接してくれた。

俺が退院した後、こちらからは連絡を取りはしなかったが、向こうからは不定期に電話が来て、彼女が、看護師を休業して猛勉強して医師免許を取得するまで、それは続いた。

さらにそれから後、一年間密かに心療内科に通う悠紀の担当カウンセラーだったとあとから知って驚いたことは、まだ記憶に新しい。

《 なんだ、ユウキもミヤコを知ってるのか? 》

しかしアルテの問いかけは、なぜかそのままスルーされた。

「兎季矢くんも知ってるでしょ? みゃーこ先生も、私たちと同じ能力者だってこと」
「え」
「え?」

文字通り開いた口がふさがらなくなった俺の反応が意外だったのか、悠紀は笑顔を崩さずに不思議がった。

俺は外れかかった顎を力任せに直し、力いっぱい言い放った。

「み、都さんも能力者だったんですかっ?!」
「知らなかったの?」
「まったく!」

しかし、そう考えれば納得のいく部分が、いくつかある。