「そこかしこにフリルがついていて、さらに胸元と背中が大きく開いてて、しかも超がつくほどのミニスカートって……」
中学生かと見紛うほど小柄とはいえ、二十歳を越えた身でその萌え仕様な恰好は、どう見ても犯罪くさい。
「可愛いし、いい目の保養になるでしょ?」
「それは否定しない」
美的センスが独特で、容姿のバランスも着こなしのセンスも決して悪くはないのだ。
「否定しないんだ」
「するだけムダだろ」
「まあね」
身長こそコドモ並みだが、プライドが大人の女性ほど高い。ヘタに否定すると「天邪鬼(あまのじゃく)」だの「男として終わってる」だの、挙句の果てには「死ねばいいのに」と、思いつく限りの悪句雑言(あっくぞうごん)で精神攻撃をしてくる。
璃那や悠紀はそれを「照れてるんだよ」だの「好意の裏返しよ♪」だの言うが、当の本人がそれらを否定しているし、俺もまったく信じちゃいない。
「ただ、とてもそういう狙いで着てきたようには見えないんだが?」
「それはそうよ。いまのは後付けの理由だもの」
「なら、元々の理由はなんだよ」
「――それはね、仕事場から直でここに来たからよ」



