「不思議の国のアリスだ!」 「アリスは猫とでも仲良くしとけよ。」 「兎追いかけて穴に落ちちゃえ!」 小さい頃はよくこの名前で苛められたこともあった。 私、佐野有澄は自分の名前が大嫌いだった。 でもそれも昔の話。 そう思っていたのだ。