手なんて繋いでる状況ではなく、
「あの、桐谷くん。私汗が………」
『離して??』と苦笑いすると
更におもいっきり握ってきた。
違うよ~!!!
離してってば~~~!!!
だけど桐谷くんは離す気はないらしい。
くそっ!!こうなったら無理してでも振りほどいてやる!!
ブンブン桐谷くんと繋いでる手を振り回す。
あ、あれ。離れない!!
それどころか、
「なんか楽しいな! スキップもしてみる?」
………はい!?
桐谷くんはめっさ楽しそうな顔で問いかけてきた。
「いや、スキップしてる場合じゃ……」
こっちは一生懸命振りほどこうとしてるのに!! 何のんきな事言ってんだ!!
「やっぱ相沢楽しい! こんな子どもみたいな遊びが出てくるとは!」
振りほどこうとしてるのに、それでもやっぱり手は離してくれないらしい。



