「冗談。やっといつもの相沢じゃん。お疲れ様」



どうやら元気ない私を心配して、冗談を言ってくれていたらしい。



一人、顔真っ赤にして全否定していた自分が
恥ずかしすぎて死にそうだった。



桐谷くんはテンパってる私を見て
笑いながら頭をポンポンと撫でてきた。



………桐谷くんと弥生のあの光景が蘇る。



弥生も桐谷くんに頭ポンポンしてたなぁ。と思うと同時に、一瞬消えかけていたモヤモヤが再び発動し出した。




………桐谷くんから頭ポンポンされてる所を弥生が見てしまったら傷つくよね。




ちらっと弥生を見ると、絶対ツライはずなのに私にニコッと微笑んでくれた。




………弥生を傷つけたくない。