テストが終わったら夏休みだ。
夏休みは部活だから、その前に相沢とどこか遊びに行きたいな。
………その前に罰ゲームが終了するか。
相沢を振り向かせる事ができなければ
俺はもう相沢の側にはいられない。
………罰ゲームの期間内に、一回で良いから恋人らしい事をしてみたい。
勉強教えれる事はできる。料理もできる。
だけど、それだけじゃない。もっともっと俺の事たくさん知ってほしい。
そんな事を一人悶々と考えていると、
「御馳走様でした!」
食べ終わったらしい。
満足そうに微笑んでくれている。
今、最高に幸せだ。
最高に幸せを噛み締めながら、相沢に食器洗いを手伝ってもらい、『家まで送る』と、ちゃっかり相沢の家まで把握する俺。
自分で自分が怖い。歯止めが効かない。
………もう、どうしようもない。



