相沢に少しでも良い所を見せたい俺は、
「相沢も食べてけば?」
なんて夜ご飯を誘ってしまった。
少しでも相沢に認めてもらいたいし。
絶対、相沢とご飯食べたら楽しいし。
”楽しい”の予想は的中した。
『美味しそー!!桐谷くん凄い!なんでも作れるんだね!!いつでも嫁に行けちゃうね!』
食べる前から俺の作ったご飯を見て大はしゃぎ。そんなに褒められ慣れてないから、凄い恥ずかしい。
褒めちぎってなかなか食べようとしない相沢に、
「また作ってやるから。ほら、冷める!!」
”早く食べて!”と急かす俺。
そして”また作ってやるから”と
ちゃっかり、次の晩御飯の予定までさりげなく約束する。



