「じゃあ、二人は今日が記念日??」



さっきまでゲラゲラ私達の会話を邪魔していた雪くんが、涙を拭きながら聞いてきた。



改めてそう言われると………
言葉に出すのは恥ずかしい為、ゆっくり頷いた。



雪くんはそんな私の頭をよしよしと軽く撫でて、少し寂しそうな顔を見せた。




………雪くん??
もしかして、寂しいとか?




「大丈夫だよ、一人にしな――『いいなぁ。私も今日、部長と付き合いたいなー』



………はい? え、今日!?