桐谷くんも我慢の限界だったのか『雪ウルサイ!!』と、ゲンコツで頭を叩いた。
雪くんも静かになった所で、
「それは感謝の気持ちって言ったでしょ?? 誰も桐谷くんがヒモ男だなんて思ってないよ??」
『だから気にしないで』と言うと、安心したように息を吐いた桐谷くん。そして、
「じゃあ、えっと………今日から改めてよろしくお願いします」
恥ずかしそうに私を見上げてきた。
「何を心配してるのか知らないけど、俺が相沢フるわけないじゃん」
え………
いやいやいや!!
「フる以前に、既に別れてたっぽかったじゃん!!」
ついつい突っ込んでしまうと、
「いや、だから、アレは完全に俺の勘違いで、相沢はアイツと付き合ってるって思ったからだってば~! もう絶対にフらないから!」
と、捨てられた猫のような目で見てくる。
………だめだ。可愛すぎる。
その表情は反則だよ。



