逃げたい。本当は今すぐにでも逃げ出したい。 だって、顔が熱い。涙が出そう。 私、ずっと……… 佐伯くんとこういう風に向き合いたかった。 「私なんて、すぐに見返り求めちゃうし、性格ひん曲がってるし、いいところ一つもないのに………」 言ってて涙出てきた。 堪えきれず佐伯くんの前で泣いてしまった。 ここは自宅じゃない、カフェだ。他の人もいるし、佐伯くんの事も、『あの男の子、彼女泣かせちゃってる』って勘違いされちゃう。 佐伯くんに迷惑かけるな。引っ込め、私の涙。 今は出てきて良い時じゃない。