やっぱり雪は無駄に凄い。 「ご主人様、お迎えに来ました」 そう言ってスッと俺に手を差し伸べる雪。 その姿を見てまた女子がキャーキャーとウルサイ。 ………あぁ~もう、うるせーなまじで。 つーか、雪も雪で何やってんだよ。 まぁどっちにしろ、相沢もいるし、こんな所で話なんてできないな。 「どっか連れてけよ。人がいない所」 「うーん……あ、じゃあ………」 俺の腕を掴んで強引に引っ張って歩く雪に 連れられるまま、歩く俺。