「は?? 相沢の好きな人?? 何で相沢の好きな人を雪が知ってるんだよ!!」
「元々、知り合いだからに決まってるじゃん。それに好きだった事はさっき知ったしね」
ちょっと、雪くん!!
私の味方じゃなかったの!?
桐谷くん不機嫌になっちゃったじゃん!!
不機嫌に………………………
――あれ……もしかして。これって嫉妬??
ちらっともう一度雪くんを見ると、ニコッと微笑んだ。
雪くんはこの桐谷くんのヤキモチを見越して??
嫉妬させるために??
「桐谷くん、もしかして不安??」
なんて、つい調子乗った事を聞いてしまった。
だって桐谷くんがこんなに不機嫌になってるのなんて、今まで見たことないってくらい、珍しかった。



