「ひ、久しぶり………」



顔が強ばりながらも言葉を返す。



一番、会いたくなかった人。
なんでよりによって、ここで………



もう飲み物なんてどうでも良い。
今すぐ逃げたくてたまらなかった。



「私、友達と――『あれ? 由弦??』



”私、友達と来てるから”雪くんを理由に逃げてしまおうと思った瞬間、唯一の逃道だった雪くんが佐伯くんの名前を呼んだ。





………嘘。雪くん、佐伯くんと知り合いだったんだ。