「もしもし、おじさん? 土日、手伝ってくれそうな子がいるんだけど……」




"おじさん?"
雪くん、私のために、知り合いの人に電話してるの?




「そうそう、え? 1日でその値段?? 安すぎるよ!!」




電話越しのおじさんの会話が聞こえない為、雪くんの声だけで脳内で妄想を膨らませる。




って言っても、


「そうそう、それくらい!! じゃ、土日に!!」


全然何を言ってるのか
分からないうちに、電話が終わってしまった。



「桃花ちゃん。洸平にプレゼントは置いといて、来週の土日知り合いがパン屋してるんだけど、手伝えないかな?」