「ごめん、気遣わせて………」
「ううん! ご飯ありがとう! 美味しかった!! 桐谷くん、あと何分かかる?」
タオルで手を拭きながら
時間の確認をしてくる相沢。
相沢に髪乾かせって言っときながら
人に言える状態でもなく、それでもそんなに時間はかからないはず。
「髪乾かしたり服着替えたりしなきゃだから………10分……20分くらい??」
キッチンにある時計を見ながら言うと、
「わかった! 私も20分でメイクするから!!」
――と、バタバタ走って行った。
急かしてるんじゃなくて
自分のメイクの為だったのか。
つーか、このクソ暑い中メイク落ちるぞ……