「桐谷くん、いい加減起きて! 準備しなきゃ!」 ――え? ああ、ご飯作らなきゃな……… ボヤけながら目を覚ますと、相沢が俺の頬をペチペチと叩いている。 あー今、なんか超幸せ。 幸せに浸りながらまた目を閉じようとすると、 「桐谷くん、お風呂借りていい?? 汗くさくて……」 ”風呂借りていい??”の言葉に完全に眠気吹っ飛んだ。 「ああ、俺も汗くさいわ………」 あわよくば一緒に風呂入れるかな、とか変態まがいな事を考えてしまう。