相沢には雪との電話は全部筒抜けで、
「桐谷くん、私も行きたい! バスケ行きたい!」
そんな嬉しそうにお願いされたら、ダメって言えるワケない。
雪と10時に待ち合わせしはしたけど、
「その場所に連れて行きたくないワケじゃなくて、俺は明日相沢と遊ぶつもりだったのに!」
相沢には二人で遊びたかった事を説明する。
相沢にいっぱい楽しんでもらって、俺の事を振り向かせるハズだったんだ。
それができないのならせめて一緒に寝たくて、
「相沢、そっち行っていい?」
弱々しく聞いてみるも、ベッドに横になってる相沢から返事が無い。
おーい!! マジで俺をソファーで寝せるってどういう事だよ、普通一緒に寝るだろ!
ありえない……
こうなったら無理矢理一緒に寝てやる!
………よし。
相沢が寝たのを良いことに、俺もベッドに潜り込む。