「あんな状態で寝てたら間違いなく襲われるんだからな!!」
『気をつけろバカ!』と、頭をペチッと叩いてきた。
な、なんで私が怒られてんの!! 私だって桐谷くんに怒りたいの我慢してるのに納得いかない!
普通私が怒る立場でしょ!と思うも、まあ人のソファーを独占してたのは私だなと我に返った。
そんなに怒れる立場じゃなかった。
「次から気を付ける………」
「そうしてくれないと次はないから!」
な………!!!
というか、桐谷くんの家に泊まるのが最初で最後なんだから、こっちこそ次なんてないよ!!
「舞ちゃんも呼んでDVDでも観ようよ!」
若干ふて腐れている私達。
この濁った空気を、舞ちゃんでクリーンにしたかったのに
「舞もう寝てる。今夜中の2時だぞ?」
言われて携帯の時刻を二度見する。
マジで夜中の2時だった…………舞ちゃんと遊べてないし!!