バスケの漫画だ~! とワクワクしながら、ソファーに座り直す。
………あれ?? ベッドの下に
バスケットボールがあるのを発見した。
そういえば桐谷くんの部活聞いてなかったかも。もしやバスケ部?
上手そうだな~と、のん気にソファーにうつ伏せになりながら漫画を読んでいると、
「相沢~、ジュース~!」
ご丁寧にコップに氷まで入れて、オレンジジュースを持ってきてくれた。
「あ~ありがと~!」
ヤバイ、この漫画超楽しい!!
桐谷くんには悪いけど今、超イイとこ!!
うつ伏せでソファーを独占している私に、
「ジュース机に置いとくからな? ってか、相沢………俺座れないからちゃんと座って………」
と声をかけてきた。
「え~桐谷くんはそこらへんに座ってよ~!」
もー邪魔しないでよ桐谷くん。
完全にリラックスしてる私に、
「げふっ!!! 重!!!」
容赦なく体を預けてきた。
これまた桐谷くんも、私に丸々乗っかってるようで、私の髪の毛を両手でいじり始めた。



