私が羨ましそうにテレビを見ていたのが
面白かったのか、桐谷くんはククッと笑いながら、
「これね、親がなんかの景品で当たった~とか言って持って帰ってきたんだ」
と説明してきた。
す、すごい!!
桐谷くん家の運やっぱり半端ない!!
『まぁ、自分の部屋だと思ってゆっくりして』と言った途端、桐谷くんは部屋を出て、どこかへ行ってしまった。
………にしても、綺麗すぎて落ち着かないな。
でも壁にはハンガーに桐谷くんの制服も掛かってて、どことなくホッとする。
それにしてもこのソファー気持ちよすぎる。
桐谷くん戻って来ないし、棚に漫画あるし、戻ってくるまで読んどこうと、漫画を手に取る。



