ごくごく、普通に、平凡に。



目立つワケでもなくボッチなワケでもなく、至って普通に学校生活を送っていた。



それで良かった。それで十分。



……なのに、私の日常を覆す事が起きていた。



『校舎裏に来い』と呼び出された時は
″掃除当番変われ″的な事を言われるのかと思っていたのに。



何を血迷ったのか、


「付き合って下さい」



私に『付き合って』とお願いしているその人は、学年で一番カッコイイと言われている桐谷くんだった。



……………え。
これは……夢?



桐谷くんから告白されたら、断る人なんていないだろう。



でも私は違う。


「ムリです。ごめんなさい」


と、アッサリ断ってしまう程
桐谷くんからの告白は全く嬉しいモノではなかった。