「・・あっ・・諒・・っ」

「沙都・・!」

「はぁ・・はぁ・・。りょ・・私もう・・っ!」

「・・・まだだ・・沙都・・」

「も・・ダメだよ・・っ!これ以上したら・・ーーーーっ」



夜の8時の美術室・・。

あれから何日くらい経っただろう・・。

私と諒は毎日のようにこうして淫らな日々を過ごしていた。

甘い快感と苦い罪の意識は私の身体を蝕んでいく。


諒のことを愛おしいと感じながらも未だそれを口にはしていない。

諒からは・・授業の初日に『好きだ』って言われたきり何も言われてはいない・・。

どうせそんなセリフも言った本人が覚えてないだろう・・。

誰にでも言ってそうだし・・。

私は私で愛を感じながらも同時に昔捨てられたことを憎んでもいた。

それを聞くことができないし、諒も話そうとはしない。


「沙都、明日デートだっていってたか?」

諒は煙草に火をつけながら低い声で言う。

「う・・ん」

「ふーん・・」

私の返事を聞いても諒は平然とした顔を崩さない。


・・・どうせ私が誰とどこでなにをしてても諒にとってはどうでもいいこと・・。

今私とエッチしてるのだって・・たいした理由もない。

・・そうでしょ?