「まんまー。ここに、陵輝のおとうしゃんが居るのー?」
私たちはあれから、陵達が住んでる屋敷の前まで来た。もちろん、隠れてるけど……

「そうだよ陵輝。ここにお父さんがいるんだよ。」

そんな事を話しているうちに屋敷の前に黒い車が止まった。
「一、来那は西に帰ったか?」
「帰ったよ」
「そうか。なら問題ねぇ」


カサカサ

「まんまー。あれが僕おとうしゃん?」
「陵...そうだよ。陵輝のお父さん。陵輝、もう見たでしょそろそろ帰ろっかってえ!!!」
「おとうしゃん〜」
2歳の陵輝に見るだけって言うのは無理だったらしく、陵の所に走り出していた

「陵輝!だめ!」