陵side
「ちっ」
「陵ちょっと休んだらどうだ?」
「わりぃ。一ちょっと休む」
「分かった。組の事は俺たちに任せてゆっくり休め。凛さんも引き続き捜索するから」
「あぁ」

凛が消えて1年あの日から何処を探しても見つからねぇ。凛がいねぇと仕事もやる気がわかねぇし。
しかも、凛が居なくなったあの日家には離婚届が置かれていた。

なぁ、凛俺なんかしたか?もぅ俺に飽きたのか?
凛会いてぇよ、凛の作った飯が食いてぇ
「はぁ」
「陵〜!まだ、凛さんの事探してるの〜?」
「来那、てめぇまだ居たのか帰れって言ってんだろ」
「陵〜結婚しようよ〜。凛さんも譲ってくれたんだしさ」
「おぃ、お前今何つった?凛が譲ってくれた?どうゆう事だ」
来那はまずいとでも思ったのか顔を真っ青にしている
「来那てめぇちゃんと説明しろや!」
自分でも思っていないほどの、低い声が出た
「陵、ごめんなさい。ごめんなさい。あの日凛さんが陵の前から姿を消した理由は私が陵の元婚約者で、2人は愛し合っていたのに、私の親のせいで結婚できなかったって言ったの。それで、今さら、親から許しがでたから、離婚しろって言ったの」
「てめぇ来那!ふざけんな!」
「ごめんなさいグスン私達が結婚すれば、組の皆も無駄な抗争が減って傷つく人が減るって言った。そしたら、凛さんは皆が幸せになれるならって言って...」
「来那。凛は今何処にいる?何処にいるんだ!!」
「グスン。知らない。本当に知らないの!
ごめんなさい。陵。私もうここには来ないから」
「あたりめぇだ。来那次また、俺達の前に現れたら今度こそぶっ殺す」
「二度と現れないから...」

来那から聞いた話はほんとにムカついた。俺達は婚約なんてしてねぇし、凛が組を思って消えたなんて...

何処にいるんだよ凛。もう消えなくていいから、戻って来てくれよ