前、突如私に舞い降りた救世主、『ギブ・ユー』に、また行けるだろうか。


目を瞑り、じっと考え込む。


(お願い......『ギブ・ユー』に行かせて!)


ダメ元だったが、やはり【もしかしたら】という思いには勝てなかった。


また目を開けると、そこには____。


「ギブ・ユーだ!」


だっと走り出す。


ここは楽屋の筈だったのに、いつの間にか山を切り開いた森になっている。